二死満塁
《本編》ピッ‥ピッ‥ピッ‥と心電図の音。
真っ暗の暗闇からゆっくり、そしてぼんやり視界が広がると、そこには給食当番のようなビニールの被り物に白衣を着て、マスクをして覗いている。
医者、看護師さん達、めぐるの父、母、そして
天然パーマで大柄な、日系ブラジル人(元3番・ショート、チームの首位打者)
ゴンザタンバリン太郎(通称ゴンザ)
が、こちらを覗き混んでた。
左を向くと、めぐるの体に繋がる点滴やチューブみたいな物が何本も繋がられ、奥には大好きなひまわりのカレンダーがぼんやり見えた。
めぐるの父は『起きたか?おかえり、おかえり』と、めぐるの頬を震える手で触りながら涙を流し、母はその場で泣き崩れた。。。
ゴンザは『ワー(T0T)メグールゥ~メグールゥ~信ジラレナイYo!』と泣きわめくと
そこに周助がガラガラっと、息を切らせて入ってきた。
10年ぶりの再会。
周助
『‥』
めぐるは、ゆっくりと周助に視線を向けると
『‥しゅう‥ひゃん?』
まだ声がうまく出せない状態の中、必死にかすれ声をパクパク振り絞った。
周助は右手をぎこちなく上げ
『‥おぅ。‥‥久しぶり。』
めぐる
『・・・』
周助
『・・・』
《とある花屋》
元9番ライトの宗男が携帯で話をしていた。
『うん。い、家で食べるよ。‥うん。‥す、すいまません。‥‥うん。ネ、ネギと卵ね。は、はい。』
そこにひまわりの花束を持って来た店員が
『はぃお待たせしました。3500円になりますね♪』
宗男は携帯をおさえながら、申し訳なさそうに
『あ、あの‥や、やっぱりこっちの‥ちち小さいやつにしても、い、いいですか?』
店員さん
『はい大丈夫ですよ。』
宗男は財布を覗き
『あ、あの!やっぱり、もっと小さい、こ、これで!』
と、小さい小鉢を持ち上げ奥に向かう店員さんに言った。
その花屋の後ろを一台の軽自動車が通り過ぎる。
軽自動車は角を曲がり病院の前に止まると、周助がやってきた。
ピッピッ!とクラクションを鳴らし周助が近付くと、軽自動車の運転席から
(元5番・ファースト・チーム1のパワーヒッター)
通称、にくまんが顔を出し
『うす!周ちゃん元気?てか、めぐるが目を醒ましたって本当なの!?こんなウソみたいな話が‥』
周助
『も、いいから早くしろよ太ったデブ。』
にくまん
『太ったデブ。てダブルパンチやめてくれる?』
周助
『いいから、ゴンザももぅ来てんぞ?で、荷物って何だよ?』
にくまん
『後ろ後ろ♪』
周助
『‥。おぃ。。なんだょこれ。』
にくまん
『お酒とビールサーバー♪家から持ってきたんだ♪実家が酒屋って、こういう祝い事の時こそ』
周助
『お前バカか?飲めるわけねーべよ!』
にくまん
『いや、俺達みんなで飲むんだよ!』
周助
『そーゆー問題じゃねーだべや!どこの病院で宴してるヤツらを見た事があんだよ!?しかもお前運転じゃねーか!』
にくまん
『ふっふっ♪そー来ると思って、なんと!ノンアルコールビールでーす!!』
周助
『ぁじゃ大丈夫か♪て、なるワケねーだろバカっ!!早く車置いて来い!!』
続く。。
真っ暗の暗闇からゆっくり、そしてぼんやり視界が広がると、そこには給食当番のようなビニールの被り物に白衣を着て、マスクをして覗いている。
医者、看護師さん達、めぐるの父、母、そして
天然パーマで大柄な、日系ブラジル人(元3番・ショート、チームの首位打者)
ゴンザタンバリン太郎(通称ゴンザ)
が、こちらを覗き混んでた。
左を向くと、めぐるの体に繋がる点滴やチューブみたいな物が何本も繋がられ、奥には大好きなひまわりのカレンダーがぼんやり見えた。
めぐるの父は『起きたか?おかえり、おかえり』と、めぐるの頬を震える手で触りながら涙を流し、母はその場で泣き崩れた。。。
ゴンザは『ワー(T0T)メグールゥ~メグールゥ~信ジラレナイYo!』と泣きわめくと
そこに周助がガラガラっと、息を切らせて入ってきた。
10年ぶりの再会。
周助
『‥』
めぐるは、ゆっくりと周助に視線を向けると
『‥しゅう‥ひゃん?』
まだ声がうまく出せない状態の中、必死にかすれ声をパクパク振り絞った。
周助は右手をぎこちなく上げ
『‥おぅ。‥‥久しぶり。』
めぐる
『・・・』
周助
『・・・』
《とある花屋》
元9番ライトの宗男が携帯で話をしていた。
『うん。い、家で食べるよ。‥うん。‥す、すいまません。‥‥うん。ネ、ネギと卵ね。は、はい。』
そこにひまわりの花束を持って来た店員が
『はぃお待たせしました。3500円になりますね♪』
宗男は携帯をおさえながら、申し訳なさそうに
『あ、あの‥や、やっぱりこっちの‥ちち小さいやつにしても、い、いいですか?』
店員さん
『はい大丈夫ですよ。』
宗男は財布を覗き
『あ、あの!やっぱり、もっと小さい、こ、これで!』
と、小さい小鉢を持ち上げ奥に向かう店員さんに言った。
その花屋の後ろを一台の軽自動車が通り過ぎる。
軽自動車は角を曲がり病院の前に止まると、周助がやってきた。
ピッピッ!とクラクションを鳴らし周助が近付くと、軽自動車の運転席から
(元5番・ファースト・チーム1のパワーヒッター)
通称、にくまんが顔を出し
『うす!周ちゃん元気?てか、めぐるが目を醒ましたって本当なの!?こんなウソみたいな話が‥』
周助
『も、いいから早くしろよ太ったデブ。』
にくまん
『太ったデブ。てダブルパンチやめてくれる?』
周助
『いいから、ゴンザももぅ来てんぞ?で、荷物って何だよ?』
にくまん
『後ろ後ろ♪』
周助
『‥。おぃ。。なんだょこれ。』
にくまん
『お酒とビールサーバー♪家から持ってきたんだ♪実家が酒屋って、こういう祝い事の時こそ』
周助
『お前バカか?飲めるわけねーべよ!』
にくまん
『いや、俺達みんなで飲むんだよ!』
周助
『そーゆー問題じゃねーだべや!どこの病院で宴してるヤツらを見た事があんだよ!?しかもお前運転じゃねーか!』
にくまん
『ふっふっ♪そー来ると思って、なんと!ノンアルコールビールでーす!!』
周助
『ぁじゃ大丈夫か♪て、なるワケねーだろバカっ!!早く車置いて来い!!』
続く。。
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