上地雄輔 OFFICIAL SITE

ブログ

女川の前に

2011
今回どうしても行きたい島があった。




ずっと手付かずで、島の人達も『自分達でやるしかねー!』と頑張ってた小さな小さな島。




ガスや電気のライフラインでさえ今月やっと繋がった島。



そこに行ける事になった。



と言っても橋もフェリーもないから漁船に乗せてもらって。











まずビックリした。



何がって、小さい頃からいろんな船や海を見てきたけど、周りに船が見当たらない事に本当に驚いた。



船首にいると巌流島の決闘に向かってるみたいで。













そしてこの曇り空と、朝から降る雨にお願いした。



『晴れないと作業できないらしいから晴れてくれ!観光に来たんじゃねー!』




友達のカズが『ゆーすけが言うと晴れそう(笑)』



スタッフ『確かに(笑)』






て言った瞬間にマジでサァーーー!て晴れた(笑)





でも、それが逆にその島の凄さをハッキリ映して、






島に見えてきた頃、全員で船から呆然と立ち尽くした。







『何。‥これ。』て








これがずっと奥まで続くこの島の町です。

















ずっと奥まで住宅が続いてた。




自然豊かで海がきれいで新鮮な魚がとれる島。





病院も交番もなくても、みんなが笑って島中家族みたいだった島。



生き残った人達は自衛隊のヘリで本島に行ったらしい。



漁船を出してくれたお父さんは、雪降る中ガタガタ震えて一夜を過ごしこの島に戻った。





今日、島に入り入江の近くで島に残った本当に数少ない島のおじさんが





パチパチ自分達の家の木材を集めて1人で焼いていた。






『どういう気持ちで自分の家を‥』





なんて聞けるワケもなく、今日できる作業場所まで向かった。

コメントを書く

ゲスト

こちらの判断で不適当と判断された表現内容やコメントであると判断した場合は公開できないケースもございます。予めご了承ください。

コメント一覧