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島を歩くと

2011
地盤沈下で下がった岸か海か分からない岸を、チャプチャプ上がり















町を歩くと犬や猫一匹もおらず、朝にすれ違いに出会って話した3人だけ。




そこに都内よりやたらうるさいセミ達がこれでもか!て鳴いてた。





長袖長ズボンで怪我や倒れたら、すぐに船で戻る条件の中、



はさむ5分休憩に見る物が、子供の夢のかけらみたいな品や
















落ちてるユニフォームに刻まれた英語を見て



『アイランドだったんだろうなぁ。』




とか、リアル過ぎる光景がまだ永遠に広がってた。
















5分休憩の時も、山の中腹から見渡す限りうちら以外会わなくて



唯一の漁船で連れてきてくれたお父さんが近くを指差し、



『一昨日もその下がら2人あがったんだぁ』




て教えてくれた。






オイラ達は大粒の汗をふきながら水を飲み






人の声も車や電車の音も全くしない島で、







オイラ達の周りをずっとセミの声だけが響いてた。

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