二死満塁・めぐる・宗男・浩一・げんさんの巻。
《めぐるの病室》
夕暮れ時、脱獄の事は知らない宗男が小声で、めぐるに
『準備できてる?』
めぐるはベッドの上で、オッケーサインをすると、宗男が
『周ちゃんもいきなりドライブに行こうだなんて好きだよな~』
と嬉しそうにブツブツ言った。
そんな宗男を見てニコッと笑うめぐる。
《警察庁》
部下が、自分の席で書類を見ている浩一の元に来て
『失礼します!先ほど横須賀中央駅のガード下の銀行にて強盗が入った模様で現在逃走中。』
浩一は書類を置き、立ち上がり、脱いでいたスーツの上着を着て足早に歩きながら部下に聞いた
浩一
『被害者と目撃者は?メイン通り、裏通り、地下をしらみ潰しに当たれ。現場付近のコンビニ、店舗、歩道の監視カメラデータも全てだ。まだそんな遠く行ってないハズだ。大至急16号線と横横(高速道路)にも上下に覆面パトカーをまけ!!』
と車に乗り込んだ。
《げんさんのいる面会所》
げんさん
『今日で手紙が最後って、どういう意味じゃ?冗談でもそんな淋しい事言わんでくれ。』
向き合う周助が言った。
『とりあえずだ。げんさん、今日までの手紙取ってあるだろ?』
げんさん
『ああ。お前の下手くそな文章や、ワケの分からん手紙でも本当に嬉しいものなんだ。やめんでくれ。』
気にせず周助は続けた。
『げんさんが野球部時代に出してたサイン。一番最後に触った場所がサインだったよな?』
げんさん
『はて。そうだったっけな(笑)それがどうした?』
周助は斜め後ろのテーブルで、ノートに記録をしている警察官を気にしながら小声で言った。
『全部最後だけ繋げてみ?』
げんさん
『ん?』
《げんさんのいる牢屋》
げんさんが最近周助からもらった手紙の最後の行をの部分を並べて見ている。
「~宗男の親父の名前は康明。」
「~うちのガキの運動会は日曜日。」
「~げんさんならきっと大丈夫だ。」
「~そんな事言われたら俺まで腹立つ!!」
「あいつも行ったよ!南国。」
「~心配しなくても大丈夫です!」
「~それはこっちでする。」
「~のラーメン激辛(笑)」
「~まぁ成績は正直水準。」
「~違うよ!血液型はB!!」
「090ー××ー×4」
「~だけど、とにかくあんがと。」
「~今あいつマジうす毛(笑)」
げんさんが1人でぶつぶつ言っていると、同じ部屋の30才くらいの首から刺青(イレズミ)が見える男が言った。
刺青男
『じーさん面会やら手紙やら、人気あっていいな(笑)』
げんさん
『あ、ありがとう。うちの教え子達なんだ。』
と嬉しそうに手紙を持ち上げた。
刺青男
『へぇ。学校なんて行った覚えすりゃねーから平仮名で精一杯だぜ。』
げんさん
『はは。』と手紙を解読しようと、手紙を睨み付けたり、離したり。
げんさん
『康明‥日曜日‥だ‥つ‥南国‥ん?漢字‥平仮名?』
『あき‥び‥だ‥つ‥くに‥す‥る‥‥から‥じゅん‥びー‥よん‥と‥げ』
『明日‥だつ‥くに‥いや違う。だつごく‥するからじゅんびーし‥と‥け!?』
すると後ろから刺青男が近寄り手紙を持つと、
『じーさん、暇だから見せてくれよ。』
げんさん
『あっ。は、はぁ。』
刺青男が周助の手紙を持ちながら言った。
『じーさん名前なんてんだ?』
げんさんは手紙を解読したが半信半疑で1人考えていると、刺青男が言った。
『俺の名前ぁ‥
『鬼山っつーんだ。』
次でラスト。。
夕暮れ時、脱獄の事は知らない宗男が小声で、めぐるに
『準備できてる?』
めぐるはベッドの上で、オッケーサインをすると、宗男が
『周ちゃんもいきなりドライブに行こうだなんて好きだよな~』
と嬉しそうにブツブツ言った。
そんな宗男を見てニコッと笑うめぐる。
《警察庁》
部下が、自分の席で書類を見ている浩一の元に来て
『失礼します!先ほど横須賀中央駅のガード下の銀行にて強盗が入った模様で現在逃走中。』
浩一は書類を置き、立ち上がり、脱いでいたスーツの上着を着て足早に歩きながら部下に聞いた
浩一
『被害者と目撃者は?メイン通り、裏通り、地下をしらみ潰しに当たれ。現場付近のコンビニ、店舗、歩道の監視カメラデータも全てだ。まだそんな遠く行ってないハズだ。大至急16号線と横横(高速道路)にも上下に覆面パトカーをまけ!!』
と車に乗り込んだ。
《げんさんのいる面会所》
げんさん
『今日で手紙が最後って、どういう意味じゃ?冗談でもそんな淋しい事言わんでくれ。』
向き合う周助が言った。
『とりあえずだ。げんさん、今日までの手紙取ってあるだろ?』
げんさん
『ああ。お前の下手くそな文章や、ワケの分からん手紙でも本当に嬉しいものなんだ。やめんでくれ。』
気にせず周助は続けた。
『げんさんが野球部時代に出してたサイン。一番最後に触った場所がサインだったよな?』
げんさん
『はて。そうだったっけな(笑)それがどうした?』
周助は斜め後ろのテーブルで、ノートに記録をしている警察官を気にしながら小声で言った。
『全部最後だけ繋げてみ?』
げんさん
『ん?』
《げんさんのいる牢屋》
げんさんが最近周助からもらった手紙の最後の行をの部分を並べて見ている。
「~宗男の親父の名前は康明。」
「~うちのガキの運動会は日曜日。」
「~げんさんならきっと大丈夫だ。」
「~そんな事言われたら俺まで腹立つ!!」
「あいつも行ったよ!南国。」
「~心配しなくても大丈夫です!」
「~それはこっちでする。」
「~のラーメン激辛(笑)」
「~まぁ成績は正直水準。」
「~違うよ!血液型はB!!」
「090ー××ー×4」
「~だけど、とにかくあんがと。」
「~今あいつマジうす毛(笑)」
げんさんが1人でぶつぶつ言っていると、同じ部屋の30才くらいの首から刺青(イレズミ)が見える男が言った。
刺青男
『じーさん面会やら手紙やら、人気あっていいな(笑)』
げんさん
『あ、ありがとう。うちの教え子達なんだ。』
と嬉しそうに手紙を持ち上げた。
刺青男
『へぇ。学校なんて行った覚えすりゃねーから平仮名で精一杯だぜ。』
げんさん
『はは。』と手紙を解読しようと、手紙を睨み付けたり、離したり。
げんさん
『康明‥日曜日‥だ‥つ‥南国‥ん?漢字‥平仮名?』
『あき‥び‥だ‥つ‥くに‥す‥る‥‥から‥じゅん‥びー‥よん‥と‥げ』
『明日‥だつ‥くに‥いや違う。だつごく‥するからじゅんびーし‥と‥け!?』
すると後ろから刺青男が近寄り手紙を持つと、
『じーさん、暇だから見せてくれよ。』
げんさん
『あっ。は、はぁ。』
刺青男が周助の手紙を持ちながら言った。
『じーさん名前なんてんだ?』
げんさんは手紙を解読したが半信半疑で1人考えていると、刺青男が言った。
『俺の名前ぁ‥
『鬼山っつーんだ。』
次でラスト。。
コメント一覧