30年近くちゃんと喋ってない直樹へ
幼い頃よく泊まらせてもらってた、ばーちゃんちの近くの家。
同級生の幼馴染。直樹ん家。
俺らの親同士が元々幼い頃からの付き合いで、俺が3才くらいの時からよく直樹んちに遊びに行ったりメシを食わせてもらったり1人で泊まらせてもらったりしてた。
うちは共働きで、親父は何してるか分からんし笑、オカンはほとんど夜は顔合わせられねーし、じーちゃんイケイケで、親戚おじさんとかもメチャクチャだったし😅笑
だから少なからず上地家でまともなやつを見た事が無かったから『他の家ってこんな温かくみんなでご飯を食べる物なんだ🤔』なんてよく驚いたもんだったなぁ😅
ひとりっ子だった直樹にとって
自分で言うのもなんだけど初めての親友が俺で、初めてのライバルも、初めて嫌いになったのも俺のような気がする。
緊張しいで、不器用で、社交的じゃなかった直樹。
頭がやたらデカくてタレ目で、よく俺が似顔絵を書いて見せたら笑ってた直樹。
ビックリマンチョコを食いながら、よく緑色のチェリオ飲んでた直樹。
ファミコンとかゲームボーイをよく貸してくれた直樹。
町内の祭りでは、よく2人で神輿の上に乗せられてたなぁ。
町内の夏のわんぱく相撲大会では、いつも俺に負けて毎年準優勝だった直樹。
幼い頃は足も速かったけど途中から横にもデカくなってリレーに選ばれなくなった時も、言葉少なく強がった態度をしてた直樹。
同じ少年野球チームに入ってたけど、ほとんどベンチで砂いじりしてた直樹によく怒った。
6年の学校対抗の水泳で🏊♂️リレーの時、あいつが抜かれてアンカーの俺が抜き返して変な空気んなった直樹。
そんなのが続いて、、なんか。
成長していけばいくほど、思春期になればなるほど、2人でいたあいつとの会話が減ってった。
ある日、直樹の名字が変わった。
そこからさらに家に行きにくくもなって、そのまま中学に入るとあいつは柔道を始めた。
そんなある日の昼休みに、クラス対抗でふざけてサッカーをしてたら、⚽️なんかムスっとイラつきながらラフプレーしてる直樹にムカついきて、直樹に向かって走りだし右🤛手が飛んでった。
グラウンドがザワッてなって2階の職員室の先生がなんだ?てなって
次の日試合もあるし、校庭のど真ん中でバレバレだしヤベェって、とりあえず玄関の見えない方に逃げて、
でもおさまるワケもなく、玄関でまたモメて結局2人で呼ばれて、お互い心ないゴメンナサイを言わされて。
それからなんかあいつが俺を呼び捨てするよーになって、それを聞いて俺が『あ?』てなって、あっちも『なに?』みたいな。つまんない意地とプライドの葛藤の13.4才。
そっから、ずーーーーーーーーーっとひとっことも話さないで15年くらい経って、町のわんぱく相撲大会が終わるかもしれないから最後に見に行ったらあいつがいた😁
エキシビションみたいので5人抜きみたいのがあって、急遽最後俺も土俵に上がった。
そしたら向こう正面から出てきたかっぷくの良い直樹が上がって来て、昔を知る地元の人は俺らの久々の対決にちょっと沸いて笑
俺は心の中で『このヤロー😏』なんて燃えた。
行事(審判みたいな人の事)が
『お互い見張って〜はっきよーい、、、』と合図されてお互い両手を付きながら見合うと
俺が
『ギャラリーなんて気にしねーでガチで来いよ😁』
直樹
『うん😏』
そしてまたお互い戻って、塩をまいて再度手をついて見合った、
行事の『それでは時間です‼️ハッキョイ、のこった‼️』
て、ガチで相撲した。
子供達はワーっ‼️とかキャー!とか、親御さんとかは『頑張ってー!』とか、町内のじーちゃんばーちゃんは『それ行けっ』とか。
結果は。
俺が
負けた。
完全に負けた。笑
足を取るとか、張り手をするとか、スカして倒すとかじゃなく。
正々堂々とガチでぶつかりあって、回しを取り合って、腰を落とし合って駆け引きし合った後に、投げ合って、俺の方が先に土俵に身体がついた。
完敗です。
デカイ2人が私服も泥んこんなって、直樹が鼻息フーフー荒らしながら
『シャっ‼️』
て、うるせーから
『おまえ、言っとくけど、次勝負があったらマジでゼッテー負けねーから😌👍』
なんてダサい青春ドラマみたいな捨てセリフ言って、先に立ち上がって偉そうに出したあいつの手を借りて、俺も立ち上がった。
ちょーど、この前の地元のバーベキューで『そーいや、あいつ元気してんのな?』なんて言ったら誰かが
『昨日も元気に働いてたよ』
なんてゆーから、またいつか勝負しようと思ってたのに
直樹。おまえ、さんっざん俺に何十回も負けといて、たった1回勝ったぐれーで急に
勝ち逃げはズリーぞ…
おまえに負けないぐらいの思い切ったライブしてやる!
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